FDAの警告書、カギは査察後の「回答」
2026年10月13日から19日までに厚生労働省の法令等データベースへ載った医療機器の通知・事務連絡は3本で、医療機器を主な対象とする意見募集の新規公示は編集部が確認した範囲でゼロでした。JIS 4規格の改正案の意見募集が10月25日23時59分に締め切られます。看板記事は、オリンパスの6拠点に届いたFDAの警告書を、Form 483への回答という切り口で読みます。
今週の一件
FDAの警告書、カギは査察後の「回答」
指摘の中身は未公開。それでも読めることは一つ ── 回答書は「二度目の審査」
図1 査察から警告書まで ── 回答が審査される位置
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2025年後半に実施された査察 → Form 483の交付
日本・ドイツ・米国の6拠点
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483への回答
交付後15営業日以内に届いた回答は、警告書を出すか決める前にFDAが審査(2009年からの運用)
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警告書(2026年10月7日付)
483への回答の妥当性も対象。生産・販売・510(k)申請の制限なし、回収の要求なし(同社発表)
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包括的な回答と進捗報告
受領から15営業日以内に回答。FDAが十分と判断するまで報告を続ける
自社チェック
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動く ── 期限のあるもの
- 要対応 締切
JIS 4規格の改正案、意見募集は10月25日まで
厚生労働省 医薬局医療機器審査管理課/e-Gov 案件番号 495260161
一言
出さないと決めるのも対応のうち。該当規格の担当者に、決めたかどうかだけ確認を。
知る ── 一言つき
- 国内規制
電子添文のXML移行、Q&A 15問
厚生労働省 医薬安全対策課 事務連絡(2026年10月14日付)
移行期間中は従来形式でも公表可。2028年3月31日までにXMLの公表が必要。クラスIII・IVは期間後SGML不可。
原文一言
期限は2028年3月末。品目の多い会社ほど、今期の作業計画に載せておくこと。
- 国内規制
PET・SPECTの記載に放射性医療機器
医薬機審発1014第1号・医薬安発1014第2号(2026年10月14日付)
8つの一般的名称で記載を改める。軽微変更届出でよく、整備は一般的名称の定義と認証基準の改正後に行う。
原文一言
今すぐ届け出る話ではない。一般的名称と認証基準の改正が出てから、軽微変更届で。
- 国内規制
コンタクトレンズQ&A、10993-1に整合
医薬機審発1013第3号(2026年10月13日付・同日適用)
Q14・Q15をISO 10993-1の考え方で改め、Q14にがん原性の評価を問う一文を追加。Q16は削除。
原文一言
申請準備中の品目は、評価項目の表をQ14の新しい区分で引き直すところから。
- 国内規制
SaMDの対面助言は2027年1月以降
PMDA プログラム医療機器審査部(2026年10月14日更新)
プログラム医療機器審査部の対面助言(簡易相談を除く)で調整できる時期。2週間ごとを目安に更新。
原文一言
申し込んでも年明け。2026年内の相談を前提にした線表は引き直しを。
- 国内規制
医療機器・体外診断薬部会が10月30日に
厚生労働省 薬事審議会(2026年10月16日掲載)
公開議題は低侵襲の血液検体を使う検査薬の一般用への転用等。非公開でFlowTrieverの承認可否など。
原文一言
議題1は体外診断薬メーカーにとって重要な内容です。見る担当は早めに。
- 海外規制
MHRA、CRRT膜と抗真菌薬に注意
MHRA DSI/2026/014(2026年10月13日)
PAN系膜にエキノキャンディン系薬が吸着し効かないおそれ。全メーカーのCRRTが対象、投与時期をずらす。
原文一言
薬と機器の相互作用はリスク分析から漏れやすい。血液に触れる自社品で洗い出しを。
今週の数字
3件
FDAの早期警告につながった、バルーン破裂の報告件数(Edwards Lifesciences)
SAPIEN M3用デリバリーシステム「Commander M」で、拡張中のバルーン破裂の報告が3件。2026年10月5日時点で、この事象に関連して死亡1件・重篤な健康被害1件。対象は4ロットで、FDAは10月15日に早期警告を掲載。報告が数件でも、重篤なら公表に至るという目安です。
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